07/06/13


ゴルバチョフ元ソ連大統領が創価大学で講演


創価学会の機関紙「聖教新聞」(12日付)によれば、ミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領が11日、東京・八王子にある創価大学を訪問。「ペレストロイカとわが人生」と題し、約1時間にわたり記念講演を行った。同氏の創価大学訪問は、1993年4月以来2度目。記念講演には創価大学生、創価短大生、創価高校の生徒ら約1万人が同時中継を含めて参加した(要旨は下記参照)。講演終了後、ゴルバチョフ氏に「創価大学教育文化賞」が贈られた。

講演に先立ち、ゴルバチョフ氏はキャンパス内にある「ゴルバチョフ夫婦桜」を見学。これは93年に来学した際、同氏が故ライサ夫人とともに植樹したもの。ゴルバチョフ氏は桜に手を当てながら、「まるでライサとあいさつしているみたいだ」と語り、講演の中でも、「ロシアでは木を植えることは、人の命を植えること、また人生の意義が深まると言われます。1993年に創価大学を訪問した際、私と妻は2本の桜を植えてもらいました。これで私も妻も生きていた甲斐があると思いました」と感慨を述べた。

また同氏は、創価大学創立者である池田大作・創価学会名誉会長と4年ぶり9度目の会見。池田氏の「世界平和への貢献」を讃え、ゴルバチョフ財団の特別顕彰状と「ペレストロイカ20周年」記念の銀メダルを贈った。席上、両氏は2冊目となる対談集『21世紀の道を歩みゆくために』の発刊で合意。今後、本格的な準備を進めていくという。


ゴルバチョフ氏の記念講演(要旨)
*「聖教新聞」6/12付 詳細は月刊誌「潮」8月号に掲載予定

ロシアと日本の人的往来が増えており、さらに交流が進めば、両国は世界の諸問題の解決のために協力できます。若い皆さんこそ、新時代を開くリーダーシップをとる世代です。私は皆さんを信じます。世界の政治指導者は、問題解決のために「市民の対話」を必要としています。創価の青年の皆さんが、「日露学生会議」のような対話の場を提案してはどうでしょうか。

人類は紛争、グローバリゼーション(世界化)による貧富の格差、環境問題など多くの難題を抱えています。これまでの「進歩のモデル」が通用しなくなり、人類は「いかに生くべきか」「いかに時代を開くべきか」という根本的な問題に直面しています。

ペレストロイカで生まれた問題解決のチャンスは失われ、現在は「力が世界を支配する時代」になっています。私たちは「イラク戦争」を通して、「国連や国際法、民衆の意見を無視してはならない」という大きな教訓を得ました。民衆は「民主主義」「正義」「人間の尊厳」「軍拡の中止」「核兵器の廃絶」を求めています。私は、これらの運動を支持します。

私は困難な状況でも希望を見いだせると思っています。どんなに難しくとも解決策を見つけることができる。そのためには考え、倦まず弛まず働かねばならない――これが私の信念です。

紛争ではなく対話が必要です。民主主義と民族の多様性を尊重すべきです。皆さんと努力を結集し、正義と人間主義の新時代をつくることを念願しています。



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